Memoranda Personalia 2013-02
Friday, 1st of February 2013
- 先日作った眼鏡を取りに某眼鏡店に出向く。入り口の近くでぼーっと外を見ている老人がいるが気にせず中に入っていくと、後ろからその老人に「いらっしゃいませ」と声をかけられびっくりする。これほど店員のオーラを発していない店員もめずらしい。
- 簡単にフレームを調整してもらい、カードで支払いを済ませて店を出る。新しい眼鏡というのは慣れないと危なっかしいが、今回は、左目があまり視力が出ないこともあり、これまでにも増して慣れが必要。
- ちょっと気が向いたので、[[Bonaventuraの『命題集注解』|http://www.franciscan-archive.org/bonaventura/I-Sent.html]]をオンラインでブラウズ。ほぼ同時期にトマスも同じ注解を書いているので、いろいろと興味深い。
- しかしやっぱり、なにか議論がぼんやりしていて、トマスのようにピシッとしていないような気がする。しかしこれは、トマスに合わせてこちらの理解の枠組みができているからで、ボナヴェンちゃん(って言うな)をずっと読んでいたら、トマスの方がぼんやり論じているように見えるのだろうな。
- それにしても、上のオンラインテキストは、英訳もついているし、解説も充実しているので、いい資料になる。
- 最近、PCでのスケジュール管理はhowmで済ませているので、Google Calendarを使わなくなっていた。なにか使い道はないかと考えていて、各種記念日の記録に使ってはどうかということに気付いた。予定を登録するときに、「毎年繰り返し」を指定できるので、それを使えば、周囲の人の誕生日や各種記念日、震災など重要なことが起こった日の記録に使える。
Sunday, 3rd of February 2013
- 国立博物館の[[王羲之展|http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1569&lang=ja]]に出かける。
- 新聞(毎日新聞)などで大々的に宣伝しているので、混雑を覚悟したが、案外空いている。たしかに館内は、作品の前にずっと行列ができていたが、二重三重に行列ができるほどではない。
- 展示内容は圧倒的。蘭亭序なんか、臨書から模本から拓本から、いくらでもある。王羲之以外の最近の書家のものまであって、王羲之を中心とした書道の歴史入門といった趣。
- しかし、年代を見ると、王羲之はだいたいアウグスティヌスの一世代上という感じの人だが、そんな昔の人の書が、1800年にわたって最高峰とされているという事実が、いろいろと刺激的。
- 奥さんは、自分が書道をやっていて、お手本としてよく書いていたので、また違った見方をしているようだ。
- それにしても、王羲之の「羲」の字が難しい。
- 恵方巻きについて、こちらの人は関西の習慣が入ってきたと考えているみたいだが、しかし、おそらく関西でも比較的新しく作られた習慣で、たしか自分たちが京都にいた頃に始まったように思う。たかだか20年くらいのことだが、しかし、20年というのは、けっこう昔とも言える。
- そういえば、この日は節分で、博物館やJRが比較的すいていたのは、みんな成田山あたりに出かけていたせいなのかもしれない。
Monday, 4th of February 2013
- 昨日、成田山の豆まきのことを書いたが、その成田屋の、團十郎が昨日亡くなったことを新聞で知る。勘三郎にも驚いたが、無念。合掌。
- 来年の授業準備もしとかんとな。スンマ連続講義は、来年は12問と13問という(最前半部)最難関箇所なので緊張する。
- 12問についてはだいたい終わってきたが、ページ数がA4で50ページを越えている。もうこうなったらプリントアウトじゃなくて、iPodやiPad持参ということになるんではないだろうか。
Tuesday, 5th of February 2013
- コンビニサンドも到着駅前パン屋も飽きてきたので、出発駅ビル内の神戸屋でサンドイッチを買ってみる。ヒレカツ・ボンレスハムサンド。556円也。
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- たしかにうまい。じっくりと向き合って味わいたいレベル。しかし556円はちょっと高い。毎日買うんだったら、420円くらいまでかなあ。いや、この程度の心理的障壁を乗り越えていくことで、新たな世界が開けていくんだろうか。
Wednesday, 6th of February 2013
- 昼前からみぞれ交じりの雨。大雪に警戒しましょうとテレビや新聞では言っているが、すくなくともこの近辺は、いまのところ大したことはない。それよりも、気温が下がっていて、深夜日付が変わる頃には8℃あったのに、正午は2℃ほど。風もあり、外を歩くと寒さがしみる。
- しかし最近は、ニットの帽子とネックウォーマーを装着しているので、ずいぶんと楽。
- 昨日買った神戸屋のサンドイッチがたいへん美味しかったので、今日も心理的障壁を乗り越えて購入。
- 「アボカド&エビのオマール風味タルタルソース」なんだとか。名前からして「シャキシャキレタス」とかとは品格が違う。(そうなのか)
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- もう正装して食べたいレベル。これも昨日のと同じ556円だが、1,000円出すと444円のお釣りなので12枚の硬貨をもらうことになる。もちろん1,056円出せば500円硬貨1枚だが、1,111円出すと555円で硬貨3枚だ。こちらの方が粋。(あほ)
Thursday, 7th of February 2013
- まさかの三連投。今日も神戸屋のサンド。「スモークロースハム・クリームチーズ&フレッシュ野菜のジャーマンサンド」なんだそうだ。名前が長い!
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- 525円なので釣り銭的には工夫のしようがない。味の方は、過去二日の556円シリーズのようなゴージャスさはないが、しっかりした主張があり、これはこれでたいへん美味しい。
- しかしこんなに写真を連投していると、読者諸氏のサンドイッチ欲を刺激してしまっていないかちょっと心配。
Friday, 8th of February 2013
- 久しぶりに職場に行く用事がないので、昼は駅前のココイチで。ポーク5辛。たまに食べたくなる。
- せっかくだから、何かと話題の[[会田誠展|http://www.mori.art.museum/contents/aidamakoto_main/about/index.html]]に行ってみる。じつは六本木はこちらに来てからは行ったことがなかったんだが、けっこう近い。最寄り駅から15分ほど。
- 平日の昼間ということもあって、あまり人はいない。半分以上が女性で、年配の夫婦や、子連れの外国人なんかもいる。
- 東山魁夷や平山郁夫のパロディーは見たことがあったし、なかなかパワフルな作品がたくさんあって圧倒される。
- 例の、問題になっている作品群は、未成年入場不可の部屋に集められて、なんか変な雰囲気だったが、展覧会全体のパワーの中で見れば、とくに突出して変なものとは思えない。ふつうに展示してもいいんじゃないかと思えるくらい(まあ子供に見せるものではないが)。
- 個人的には、カントの『判断力批判』(おそらく岩波文庫)の全ページに落書きをしてそれを一枚の板に貼り付けたものや、ハイデガーの『存在と時間』を読みながら絵を描いているビデオなんかの方に、職業柄もあって、強い印象を受けた。わしもがんばろう。
Saturday, 9th of February 2013
- 東鴨川大学の中畑さんの本の書評会が教養キャンパスで開かれたので出かけていく。
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- 一昨年に出た本だが、主として英米系の現代的な問題設定の中でアリストテレスを中心とした古代ギリシャ思想を再検討するという内容で、非常に刺激的。4名の特定質問者がそれぞれに突っ込んで1時から6時までみっちりやる。
- 野心的な本なので、細かいところはいろいろあるが、哲学史研究の論文としては一つの新しいスタイルの典型なので、これから論文を書く学生さんたちも、図書館で一度読んでおくといいと思いますよ。
- その後、駅前商店街で懇親会。一軒目は学生向けの、なんと飲み食い放題の店。飲み放題はたまにあるが、食い放題が付いているのがすごい。バイキングじゃあるまいし。二軒目は円卓の部屋に押し込められて焼酎を中心にみなさんペースがうなぎ登り。二軒目を出たあと、朝まで飲もう!と盛り上がっているのを尻目にひとりでこっそり退散。あのあとひどいことになっていないかちょっと心配。
Monday, 11th of February 2013
- せっかくの祝日なので、ちょっと早いとわかっていたが、梅を見に行く。
- 比較的近場だと、池上梅園というところがあるが、奥さんの通勤経路と重なっていて気分転換効果が得にくいということなので、羽根木公園のせたがや梅まつりまで足を伸ばす。
- 駅前の喫茶店で軽く昼食を済ませ、渋谷から井の頭線で下北沢。小田急線に乗り換えてすぐ。簡単そうだが、渋谷での井の頭線との乗り換えに手間取り、下北沢でもうろうろする。こっちに来て二年が経とうとしているのにお上りさんと同じようなもんだな、とがっかりしそうなところをぐっとこらえて、住んでいる人でもオロオロするんだから、お上りさんはもっと堂々とオロオロしてもらいたい、と捉え直す。
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- 梅の方は木によって違うが、全体的に二分咲きといったところ。風が冷たいが、それでも春は十分に感じられた。
- それにしても下北沢の駅はなんであんなにボロいんだろう。
Wednesday, 20th of February 2013
- ふと気づくと一週間以上書いてなかった。こういうのもめずらしい。
- この一週間は、前半は来年度授業の準備をしながら穏やかに過ごしていたが、中盤から入試業務が入り、後半は就活で娘が来ていたりして、比較的慌ただしく過ごした。その娘も先ほど帰っていった。
- さて、Google Calendar様によれば、今日は引越記念日である(日付の横の[past todays]リンクを参照)。この谷の住人になってから一年。この地方に来てからだと、もうすぐ二年になる。この間に地球が太陽の周りを二周したことを意味する(もういい)。
- そういやロシアで隕石が市街地の近くに落下して住民に被害が出るというめずらしいニュースがあった。たまたま、以前から報じられていた、某小惑星が地球の至近距離を通過する日の前日だったので、この小惑星との関係が取り沙汰されているが、軌道計算上無関係ということらしい。
- それにしても、隕石が空を横切っている映像をテレビで見て、多くの人が日常的に個人レベルで動画撮影をしていることをあらためて感じた。何か自分も映像で日常の記録を残したいような気がしてきた。
Thursday, 21st of February 2013
- 自宅で主に修論を読む。今年はまだ自分の研究室の学生がいないので、専門外のものばかり。結構たいへん。
- 昼食時、コンビニサンドを買いに外に出るといい天気。最近は風が冷たい日が多かったが、あまり風もない。急いで引き返してふつうの普段着に着替え(このことから、いかにひどい格好でコンビニに出かけようとしていたかがわかる)、昼食を兼ねた散歩に出かける。
- 駅前商店街の喫茶店(と言うとカッコいいが、じつはドトール)で軽く昼食を済ませ、代々木公園へ行ってみる。原宿で降りて公園内をぐるっとひと回り。途中、日当たりの良いベンチに座ってぼーっとする。やはり、狭い部屋に閉じこもってないで、たまには広いところでぼーっとせんとな。
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- デカルトも、狭い部屋じゃなくて代々木公園のベンチあたりで思索していたら、もっと違うことを思いついたかもしれない、などとぼんやり考える。
- 帰りは渋谷口から出て渋谷駅まで歩く。途中、百貨店で懸案の徳利を物色するが、あまり品ぞろえが良くない。朝鮮唐津か備前の徳利を探しているんだが。どこに行けばいいんだろう。
Sunday, 24th of February 2013
- 冷たい風が吹いているが、天気はいいので散歩に出かける。(なんか最近、散歩のことばかり書いているような気がするが、そういう時期なんだろう。)
- 今日は新宿御苑へ。以前、健康診断に出かけた大学病院の手前の駅で降りて5分ほど歩く。入場料200円。入場料をとるだけあって、園内は広大。地図がないと迷うほど。温室もあるなど、整備が行き届いている。季節がよければもっと賑わうんでしょうなあ。
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- 梅はちらほら咲き。
- 帰りに、先日教えてもらった[[渋谷の店|http://www.kurodatoen.co.jp/index2.html]]に行って、徳利を見る。ちょうど探していた感じのものがあったので思い切って購入した。むふふ。
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- 主に作家の作品を置いている店のようで、この他にもいろいろと物欲を刺激された。展示会も多いようなので、また行こう。(おいおい)
Tuesday, 26th of February 2013
- 業務の隙間を縫って税務署へ。ここ数年、e-Taxで自宅から確定申告をしているので、今年も自宅からやろうと思ったが、住宅ローン減税関係の入力内容に不明なところがあり、また初年度ということもあって、直接出向くことにする。
- あらかじめ、税務署に電話を入れて、必要書類を確認。ネット上にも情報があるが、直接話しをすることによって、書類の内容がよくわかる。登記事項証明書は、法務局に取りに行かないといけないと思っていたが、「ふつう売買契約の時に渡してくれるはず」と言われ、よく探すと、契約書類の中にソレを発見。びば。あとは、近所の小学校の中にある、区の行政サービス事務所で住民票の写しをもらい、コンビニで売買契約書のコピーを取り、必要書類を確認して隣町の税務署へ。電車でひと駅。
- 行ってみると、三階に相談・作成コーナーが設けられていて、ベルトコンベア式に流れていく。基本的な書類を確認したあと、30分ほど並んで、パソコンコーナーで自分で入力。基本的に、自宅でe-Taxするのと同じだが、近くに相談員がいて、わからないところをすぐ聞けるのがたいへん助かる。住宅ローン減税関係の不明箇所も、あっさり解決。
- すべて入力して税額を計算すると、なんと追加納税がウン十万。どひゃあ。昨年ほどではないが、なんでこんなに取られるんだろうと悲しい顔をしていると、見かねた相談員がチェックしてくれ、いろいろと入力漏れを指摘してくれる。それを入力すると、あーら不思議、プラスマイナスが逆転して還付金がどっさり。やったあ。
- 【教訓】税務署のパソコンで入力しても、自宅でやるのと同じで、その場で入力ミスを指摘してくれるわけではないので、おかしいと思ったら==ダメ元で==相談員にチェックしてもらいましょう。
- 心が軽くなったので、帰りは歩く。最寄駅まで15分ほど。時間のことだけを考えると電車を使うかどうか迷うところ。駅前のココ壱でポーク5辛の遅い昼食。
- もっと苦労すると思っていたのだが、最初に電話を入れてからだいたい3時間くらいで全て終了した。
Thursday, 28th of February 2013
- 大学院二次試験は面接。修士、博士合わせて9名。10時開始で何とか昼過ぎに終わる。面接会場に普通の教室を使うのはいいが、ひとつの教室をついたてで仕切って、二つの専攻が同時に面接を行うというのはいかがなものか。現に同室だった別の専攻は受験者が少ないらしく、こちらが鬼気迫る面接をしているときに(やや脚色あり)教員同士の談笑ばかりが聞こえてくる。日頃から周囲の雑音を排除して自分の世界に集中する訓練をしている都会の人達は、こういうのも気にならないんだろう。
- 夕方から公募関係の打ち合わせ。今回の公募は大規模なので、今後の作業が心配だ。春休みが吹っ飛ぶようなことになりませんように、と、いちおう祈っておく。