• 今年のカンテツは実は行きたかったんだが、もろもろの事情で行けず。罪滅ぼしに本の紹介でも。
  • *{{'神崎、熊野、鈴木編『西洋哲学史 I「ある」の衝撃からはじまる』 (講談社選書メチエ)'}}
  • **全四巻のシリーズの第一巻がとうとう出版されたようだ。メチエなのに456ページもある分厚い本。しかしメチエだからお値段は1900円。学生さんのお財布にも優しい。私が参加している第二巻は12月に出版される予定と聞いております。自分で言うのも何だが、けっこう画期的な哲学史シリーズになるんじゃないかという予感が。
  • *{{'江口聡 編監訳『妊娠中絶の生命倫理 哲学者たちは何を議論したか』(勁草書房)'}}
  • **生命倫理、とくに中絶問題をめぐる英語圏の重要論文の翻訳。英米ではこの手のアンソロジーが充実していて、研究上非常に助かることが多いが、手間がかかることもあって日本ではあまりない。特筆すべきことは、本書が、英米ですでに編まれたアンソロジーの翻訳ではなくて、日本での問題状況を踏まえた上で、編者が重要だと判断した論文を独自にピックアップしていること。しかも、そのあたりの事情が、Web上で詳しく公開されていて(以下のサポートページ)、だれもがアクセスできる状態になっていることだ。
  • **[[編者によるサポートページ|http://melisande.cs.kyoto-wu.ac.jp/eguchi/abortion/]]は、たんなるサポートページを超えて、この問題領域への実に親切な道案内になっている。編者の力量と誠実さがひしひしと感じられるので、秋の夜長にこちらも一読を薦めます。