• {{'『西洋哲学史2 「知」の変貌・「信」の階梯』(講談社メチエ)'}}がめでたく陽の目を見たようだ。私も「盛期スコラとトマス」という章で参加しています。
  • 思い起こせばこの原稿の依頼が来たのは2009年の春。某学会の事務局と、某学科の主任(学科長)が終わってやれやれと思っていた頃であった。〆切は多少の紆余曲折の後、ほぼ1年後の2010年の春だったように思う。
  • 自分の中では随分前に書いたものという意識がある。もちろん、まだ勤め先が変わるなど思ってもみなかった頃で、今後の哲学史はどのようなものであるべきかという、ブラームスが第1交響曲を書いたときのような苦しみの中で書いた。(美化)
  • 中世哲学というと、新しく発見され流通するようになった資料の読解を通して、いわゆるthe history of ideasの研究がヨーロッパを中心に盛んだが、私としては、そもそもなんでそういうものに意味があるのかということの方にに関心があるので、一風変わった論述になっている。というか、なってしまった。この点についても各方面からのご批判をいただければ幸いです。
  • なお、その他の執筆陣も、一つ若返った世代が中心で、読み応えがあります。これまであまり見たことのない哲学史の本になっているのは確実で、現役の研究者だけでなく、これから中世哲学を勉強しようという人たちにも、ぜひ読んで欲しい。