- {{isbn_detail '978-4876982646'}}
- ちょっと前に、編者の一人である松田氏から送っていただく。ありがとうございます。
- なんか硬い題名の本だなと思って中を見ると、なんとこれは、京都大学西洋近世哲学史講座の小林道夫教授の定年退職記念論文集ではないの。しかも、総勢10名の研究者たちが、寄ってたかって小林さんを批判し、小林さんは返す刀で、それらの批判を一つ残らずばっさばっさと切り捨てるという、なんとも痛快な哲学的論争の本。
- あとがきに、「よくある退職記念論文集ではない」とあるが、まさにその通り。というか、哲学者・研究者の退職記念論文集はかくあるべしという、後世に範を示した記念碑的労作と言えよう(褒めすぎ?)。
- 以前ある機会に、退職記念論集というのは、みんなで寄ってたかって批判してこそ意味がある、というようなことをしゃべったことがあり、今回、同じような感覚の本がじっさいに出て、少し溜飲を下げる思いだ。
- その意味でも、これはタイトルが間違っていて、『小林道夫をめぐる論戦』とか『小林道夫との対決』とか『小林道夫とその批判者たち』とか、もっと小林先生の名前を前面に出した方がキャッチ−だったはず。とはいうものの、たぶん小林先生がやめてくれと言ったんでしょうね。
- ちなみに、小林先生の「西洋哲学史研究会」には、とくに博士課程になったころから通って、大きな刺激を受けた。留学というものを現実的に考えるようになったのは、小林先生の影響が大きいように思う。ちょっとここに書いて、こっそり感謝の気持ちを表明しておきます。