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Memoranda Personalia 2006-03 Wednesday, 1st of March 2006
雨。外出する用事があるときには雨である確率が高い。(ほんとか)
この雨の中を某病院会議に出かけなければならない。なぜオレだけが、完全無給で意味のわからない会議のためにわざわざ時間とエネルギーを浪費することを強要されるのか。いやだいやだ。 忍耐忍耐。
車庫の中には例の巨大アシダカグモ君。昨日の位置から微動だにしていない。そのまま成仏(!!??)してくれないかな。 「おはよう」と声をかけて逃げるように車を出す。
某美化貼り紙は除去されている。おそらく掃除の人が必要ないとみとめて取り去ったのであろう。
今日はto-do listが充実しているので片っ端から片付ける予定。はて?「to-do listを片付ける」はto-do項目か?
気ぜわしいが泳げると判断して1,200m。
1時45分発、薬院乗換、2時28分着。2時40分病院着。会議のようなもの 終了3時30分。大学に戻ると5時。かけがえのない2006年3月1日(はっもう3月!)の午後を返せ。
言うべきことを言わないと組織は改善しないが、こちらの主張だけしていても角が立つ。「べし」は「うまくいく」を含意しない。そういうわけで、事務の人とはしっかり懇親。「いや〜、この前はご迷惑をおかけして」「いやとんでもありません」。私はあなた達の顔を見るためだけにこの会議に出続けることでしょう。(うそかも)
水泳によって頭痛が軽く再発している。(会議のせいかも)
夕食後、家族でお笑い番組を見る。ひとのことを次長課長の河本と同一視しないように。
近年まれにみる明るいニュース一件。
ヌヴー、ミンシュのベートーベン・バイオリン協奏曲。ピアノチクルスによって化学反応プロセスに変化か生じたのか、メロディーが染みる染みる。
飲まない日だがやむを得ない。某氏のことを考えながら一人で祝杯を上げる。これを×と書いたらバチが当たる。
ゆえに◎
Thursday, 2nd of March 2006
曇天。霧のような冷たい雨も。
再試の採点があると思って事務室に行くが日を間違えていたようだ。
昨日の◎が少しこたえている。
いまさらながら、ベートーベンのピアノソナタがただものでないことを痛感している。こいつぁすごい。後期や中期がものすごいことはわかっていたが、前期もまた。誰か有名な人が「ピアノの新約聖書」と言ったのも(条件付きで)首肯できる。
む。調子悪い。なぜだ。
きっと今日は何らかの理由でみんな調子悪いに違いない。
脳停止状態。
×。今週は悪魔の圧勝。
Friday, 3rd of March 2006
曇天。風がある。寒い。
車庫のヤツを「タッキー」と命名したら家人がいやな顔をする。それにしても巨大だ。毎日見ているとそのうち慣れるのだろうか。
来週水曜日に行われる某国際シンポジウム@鏡山大学の日程連絡あり。少し現実感が増したような気がする。
そうそう。再試の採点をせねば。
最近再び水泳をすると頭痛が起きるようになった。おそらく、肩周辺の筋肉疲労が原因だと思われる。そこで、ビート板を使ってキックだけで1km。普段と疲れる場所が違うので変な感じ。さて、これで頭痛が起きるかどうか、経過観察中。
JTBに「のぞみ」の予約。博多は始発だと思ってなめていると座れなかったりするのだ。(実話)
はいはい。原稿の準備ですね。ええ、ええ。やりますってば。(逃避圧が高い)
卒論対策形而上学読書会。タレースのあたり。基体と構成要素の違いについて。出さんの全集と文庫の訳は同一と思っていたが、やはり増刷のときに若干の修正を施しているようだ。知らなかった。
世界野球古典選手権大会一次予選対中国戦観戦。西岡の一振りが試合を決めた。
清志郎が探偵ナイトスクープに出ている。
×
Saturday, 4th of March 2006
晴天。
可搬硬盤を導入して自宅と大学でデータの同一性を享受できるようになったが、今度は使用する応用ソフトの同一性が求められている。当初、簡単に、ようするに可搬硬盤にソフトをインストールするだけでいいと思っていたが、違うようだ。つまり多くのソフトは、初期設定ファイルなどの重要ファイルを、起動ドライブの"Documents and Settings"という非常識な名前のディレクトリに勝手に保存する。もちろんこの点を改善した可搬ソフトもいくつか出ているようだが、妙な時代になったものだ。
などと朝一番から逃避しているようでは先が思いやらるれ。
この一週間ずっとベートーベンを聴いていたので、今日は少し雰囲気を変えてブルックナー交響曲チクルス。
なんだか腹の調子が悪い気がする。
N西教授は研究室の引っ越し準備を始めたようだ。明後日福岡を引き払うとか。
ブルックナー交響曲チクルスは中止。やっぱりベートーベンに戻る。
いつも関東圏の店ばかり紹介するので非関東圏の猛反発を買っている「アド街ック天国」とかいう番組が博多編を放送している。知らない店が多い。
調子悪く、当然のごとく×。
今週はなぜこのように調子が悪かったのか。それは翌朝、意外なかたちで明らかになるのだが、そんなこととは知るよしもなく、平凡な週末の夜がただ淡々と更けていくのであった。(つづく)
Sunday, 5th of March 2006
朝起きると左の肋骨から腰にかけて違和感がある。ビート板を用いたキック1km特訓でどこかを痛めたのだろうと考えていつものように朝食のあと図書室にこもる。だんだん痛くなり、気分も悪くなる。本を読むのが苦痛であるような痛みに変わってきた。
しかしまだこの時点では「なんか腹の調子が悪いな〜」という認識。比較的強い下痢の時に感じる腹痛に似ている。
痛みが強くなり、日常生活に支障を来すようになる。この時点でインターネットの医学サイトを検索。何らかの結石である疑いを抱く。
痛いが我慢できないほどではない、という状態ではあるが、結石だったら怖いので、我が社の救急外来へ駆け込む。
問診、触診、尿検査、腹部レントゲン写真、腹部超音波検査。
点滴500cc、鎮痛注射1本+点滴の箇所から追加の痛み止め2本。
はじめ5くらいだった痛みが、ベッドに寝ている間に指数関数的に増加。最大で1,250,000を突破する。(数値は比喩)
「おかしいですねぇ、薬が効かないみたいですねぇ。別の薬に変えてみましょう」ということで、ボルタレン系の鎮痛剤を点滴。これが劇的に効く。
4時間後、ようやく痛みから解放されて帰宅。昼食を食べ損ねたのでカップラーメンとおにぎり3個。(体に悪い)
救急なので診断はなし。明日、泌尿器科でちゃんと診察をしてもらうようにと言われる。
しかしこれは明らかに尿管結石。何者か(コカトリスかメドューサと思われる)が「石化」攻撃を仕掛けてきたにちがいない。これを阻止するアイテム(金の針など)の入手が急がれる。
鎮痛剤のせいか眠い。夕方少しうたた寝をする。
薬が切れて痛くなったら座薬を使おうと準備万端待ちかまえていたが、予想に反して痛くならない。
夜中に痛くなったらいやだから寝る前に使おうと思っていたが、あまりにも痛くないので座薬を使わないで寝ることにする。(待て!緊迫の次号!)
Monday, 6th of March 2006
さわやかな目覚め。
眠っているうちに小人さんが金の針を使ってくれたのか。
診察のため我が社の泌尿器科外来へ。
【医師所見】おそらく尿管結石と思われる。ただ、レントゲン写真と超音波検診では、確たる証拠は得られていないので、造影剤を用いたCT検査による精密検査を行うのが適切である。
「明後日鏡山で某国際フォーラムがあるんですが行ってもいいでしょうか?」
「それはもうもちろん行ってもよい。ただ、いつ痛くなっても不思議ではないので、その点は覚悟しておくように。」
「か、覚悟って。CTはいつしてもらえるんでしょうか。」
「予約が一杯なので23日に執り行うことにする」
「ははっ。ですが旦那、いや先生、23日ってずいぶん先なんですけど、何を調べるんですかい?その間に石が出て行ってしまうなんてことは?」
「む。その可能性はある。しかしじゃな、ただ石を捜すための検査ではなくて、何が原因か、そのあたりのことをよーく調べておくことも、今後のためによいのではないかと思うのじゃ。」
「ははっ。ではお願いします。」
「む。それまでは、痛み止めを出しておくから、まぁあれじゃ。痛くなりそうだな、と思ったらそれでごまかしなさい。もし、薬が効かないほど痛くなったら、出張先だろうとなんだろうと、すぐに病院に飛び込むのじゃ。よいな」
「へへっ。」
というわけで、たんなる腹痛の薬のようなものを出してもらって今日のところは終わり。自宅で静養しようと思ったが、一人だと少し不安なので、人が一杯いる大学に出てくる。ここだと万一の時に助けてくれる人がたくさんいそうだし。守衛さんとか。
しかしこれで、名実共に、爆弾を抱えた「爆弾男」になったわけだ。阪神淡路大震災と福岡西方沖地震をともに体験したことによる「アースシェイカー」に加えて、「ボンバーマン」を新たに襲名する。
夕食後、頭痛再発。なんかいやだなあ。
どうにも調子が悪いので軽く×。
Tuesday, 7th of March 2006
静養した方がいいような気がするが、明日のフォーラム のための準備をいろいろと。
インド論理学なんて勉強したことがなかったのでこの機会に少しおさらい。
N西教授の置き土産(?)をいただく。
しかしつらつら惟るに通風も尿酸塩の結晶化が原因だから、今回の「石化」は数年前から始まっていると考えた方がよかろう。昨年来持病化しつつある頭痛も、肩凝りなど、何かが強ばってくる感じが顕著なので、これも「石化」の一種と見なすべきであろう。【結論】だれかが私に「メデューサの呪い」をかけた結果、石化が進行している。
メモを検索すると、どうもこの日 あたりが怪しい。
石化に苦しみながら明日の準備。こういう異種格闘技戦ってあまり経験がないから困惑。真面目に考えれば考えるほど準備すべきことが膨大に出てくる。こういうことをすべて準備するのは無理なので、真面目に考えるのが間違っているのだろうという結論に達する。(をい)
ということで、明日明後日と留守にします。復帰は10日の予定。
Wednesday, 8th of March 2006
7:30起床、9:30出発、9:38福大前、10:06天神、10:25博多、11:34広島、11:47東広島着。
# さんとH田さんが迎えに来てくれている。東広島もずいぶん開けましたなぁ。目出度いことです。
関係者全員で昼食(全員が「牡蠣フライ定食」)をとったあと、某フォーラム。ほぼ全員が日本人なのに全部英語。
インド哲学関係の学生諸君が元気であることに感銘を受ける。
一応気にしていたカナダのG教授から好意的なコントをもらったので喜ぶ。
「ものすごく早口でしたね」というコメントもあったが、それに対しては、傲慢にも「ナチュラルなスピードです」と答えることにしたい。
夜は学生さんたちに混じって渾身の懇親。刺身(上)や猪鍋など上等な料理が出ていたと思うが議論してたのであまり覚えていない。途中から某教授が激しく酩酊し始めたのにやや困惑。その後カラオケに誘われてさらに困惑。健康上の理由で辛うじて勘弁していただく。
宿は西条プラザに隣接する西条有数のホテル。(なのか)
しかし、インド哲学と西洋哲学が一堂に会してお互いのことを「わからん」と言い合いながら 盛り上がり、その後懇親会やカラオケでさらに盛り上がるというのは、全国でもここだけではないだろうか。こういう会は存在自体に意義があるので今後もがんばってください。
Thursday, 9th of March 2006
西条有数のホテルにしては空調が不安定。目覚めると鼻水が出ている。
そろそろどこかにちゃんとした布団を敷いてくれるホテルが出現してないかな。
朝食時に再びカナダのG教授とH大のO教授とご一緒になる。
本来であれば宮島で牡蠣でも食べて帰るんだが健康上の理由であっさり福岡へ。12時頃到着。
せっかくなのでツナパハでリアルレッド。あと、気になっているデジカメと鞄類にちょっと触ってから大学へ。
明日の市民ゼミの準備など。
もうあまり我慢せずに人生を楽しもう、ということで(そうなのか)、盛大に×。
Friday, 10th of March 2006
明け方に目が覚めて、なんだか自分の身体の行く末を案じて不安になる。HPもMPもたっぷり残っているのに石化で死ぬのはいやだなぁ、とか。頑張れ僕のマジンガー©。
いい天気。暖かい。
市民ゼミの準備。あたふた。一応バークリーを読んでおきましょうということになったので、17世紀イギリスの時代背景を講義する羽目に。このあたりややこしくて苦手なのに。
今年大ブレイクする予定の バンジョー・ソウザ『認識的正当化』のプチ書評を見つけて喜ぶ。解説を付けた方がよかったという批判は甘受します。ただ、解説が必要な部分は現在論争進行中のものが多く、解説自体が書きにくい(書いてもすぐに古くなってしまう)という事情があったのです、ええ。
やはり戸田山さんの『知識の哲学』の向こうを張って を補足するような、内在主義バージョンの入門書が必要なのでしょう。
自宅にお見舞いに行くとき、適切な人数と時間はどんなもんでしょう、というような問題1件。
Saturday, 11th of March 2006
曇天。暖かい。
自宅で静養。
左下腹部に違和感がある。要経過観察。
たぶん花粉の種類が変わった。比較的激しいくしゃみと鼻水。
今日は一日だらだら過ごそうと固く決心する。
定評があるマルキョウのカンパチ。
Sunday, 12th of March 2006
冷たい雨が降っている。最高気温は昨日20度、今日は8度だそうだ。
妻は学習塾関係の行事で天神へ。最寄り駅まで送迎。
普段使っている電卓はルート計算ができない。これでは最近読んでいる『虚数の情緒』を十分に楽しめないので、新しい電卓を導入することに決める。賀茂のヤマダ電機へ。行ってみるとこの分野でも誇り高い技術者たちの私利私欲を滅した日々の努力は続いていた。恐れ入りました。お賽銭をはずむ気持ちでCASIO fx-991ES (実売価格約4,500円)を入手。
この機種の優れているところは、これまで関数電卓というと、ややマニアックな特殊な入力法を用いていたが、ごくふつうの表記(「数学自然表示」と呼ばれている)で入力ができること。この方式は、少し入力に手間がかかるが、子供などに計算を見せてやるときに重宝することであろう。
もちろん、πやe や、各種物理定数も内蔵されているので、持っているだけで人生の充実感が得られる点もお値打ち度が高い。
さらに、バッテリーが長持ちである点も特筆すべきである。ノートパソコンでは、いくら頑張っても数時間だが、電卓の場合は「3年」とか書いてあるし。
Monday, 13th of March 2006
風が強く寒い。
関数電卓による刺激で脳が活性化している。アルキメデスの取り尽くし法について。
そういえば、明日はすべての欺瞞が白日の下にさらされるという白日(別名「ホワイトデー」)。大量のお返し(欺瞞)を仕入れるために天神へ。三越と大丸の地下を回ってささっと買い物。駐車料200円。
しかし、空腹時に食料品売り場をうろついたせいで、気がつくと「アジにぎり寿司」を買っている。あまりにもうまそうだったので。今日は弁当があるのに…。
世界古典野球対米国戦で変な判定があったようだ。タッチアップの得点を、離塁が早いと判断して取り消したとか。ううむ。リトルリーグの審判員が混じっていたのだろうか?
アルキメデスの取り尽くし法後半。天才。
夜は人を詩人にする。言い換えると経済感覚を麻痺させる。「お金よおりも〜大切なものがある〜♪」。解析関係の本三冊を密林に注文。
Tuesday, 14th of March 2006
このところ朝の読書は『虚数の情緒』。ますますはまっている。今日はいよいよeiπ =-1 のあたりなので読み始めると止まらない。やむなく自宅軟禁。MS Excelと関数電卓を使って細かい計算もほぼすべてフォローしながら読み進む。すばらしい。深夜12時半頃にこの「人類の至宝」にたどり着く。
著者の吉田氏には叱られるかもしれないが、Excelを使うとかなり楽。有効桁数は15桁なのでこの本を読むには十分。
はっもう寝ないと。
Wednesday, 15th of March 2006
第19回目のWedding Anniversaryなので隠密行動。
体調悪く会議欠席。
書斎の模様替えを試みるがやはり元に戻す。
『虚数〜』は三角関数のあたり。軟禁状態継続中。
娘の学年末考査の成績が乱気流に巻き込まれてダウンバーストしている。基本的に我が家の教育方針は「できるだけ勉強させない」というものなのだがさすがに不穏な空気が漂う。
以前、優秀だが少し変わった学生と話をしていて、「試験勉強は悪だ」という見解を聞いたことがある。私もわが意を得たりと賛同した。おそらく理解してもらうことは難しいだろうが、「試験でいい点を取るための努力」というものを良心の呵責なく平気でできる人間というのは、少し病んでいると今でも思っている。
だから少々成績が悪くても、我が家の教育方針は間違っていないよね、というような夫婦の会話。
今週はもう週末。比較的おとなしく×。
Thursday, 16th of March 2006
春の嵐。
世界古典野球選手権大会対韓国戦観戦。エラーがらみ2-1で負ける。
韓国喜びすぎ。マウンドに国旗を立てるとは常軌を逸している。そんなに嬉しいのか。
夕方からなぜか頭痛。半年以上断続的に続いているから「持病は頭痛です」と言えるレベルに到達したのではないかと思う。
昨日の娘の成績のことだが、驚愕の事実発覚。なんと成績表に添えられた度数分布表の数値が間違っていて、実際の成績はそれほど下がっていなかったのである。しかし、更なる驚愕の事実は、それを教師に指摘したところ、特に悪びれた様子もなく、学年全体にアナウンスすることもなく、うやむやに処理されたということである。ミスは認めるべし。そして速やかに周知すべし。この件では一戦交える必要がある。
盛大に×。尿管過ぎれば痛さ忘れる。
Friday, 17th of March 2006
いい天気。ぽかぽかして暖かい。
世界古典野球選手権大会USA対MEXICO戦観戦。やったぁMEXICOえらいぞ2-1で勝利。これで日本は準決勝進出。テハンミングクと三度目の戦い。今度は勝てよ。
Bob Davidsonがまたやった。ポール直撃のホームランを二塁打と判定する荒技。頼むから君は古巣のリトルリーグに戻ってくれ。
今週は意を決して静養に充てる計画。静養せいよう、なんちゃって。(なにをいう)
静養中だが卒論指導のため昼から大学へ。
Hさんご臨席のもと卒論指導がしめやかに行われる。アナクサゴラスやエレア派のあたり。
先日密林に注文した高木貞治の本3冊が届く。わくわく。
ずっと以前から、春先は形式的なものに向かう傾向がある。近年その傾向が顕著である。これが続くとしたら、隠居後の趣味は数学になるのか。
Saturday, 18th of March 2006
冷たい雨が降っている。
家で静養。
学部退職者送別会@三光園@柳橋。立派なお店でございました。
M教授に拉致され気がつくと中洲のスナック。ビールと薄い水割りを少々いただいたような気がするが、支払いは5桁。よい子は決して近づいてはいけません。
(ここにいろいろいっぱい書きたいが面倒なのでやめる。)
N教授が水餃子で慰労してくれる。
Sunday, 19th of March 2006
まだ雨。
目覚めるも昨夜の記憶が不快。
昼間は引き続き静養。
今日は某友人の送別会というか壮行会を自宅で。
100円/100gの鰹のタタキなどを主菜に。
次に会うのはBig Benの下、夕方6時という約束をする。(謎)
Monday, 20th of March 2006
いい天気だ。
休養というか軟禁というか。
とらやらーめんに行ってしまう。チャーシュー麺+替え玉+ニンニク+高菜+紅唐辛子。
ナフコに行こうと思ったら道がずいぶん変わっている。都市高速堤インターの供用開始は26日やらと聞いているが間に合うのだろうか。
10冊235円というようなノートを買う。
どういうわけか、冪根やその和(√2+√3など)が無理数である証明を延々やっている。結構難しい。
深夜過ぎに一般的な証明にたどり着いたような気がするんだが。
Tuesday, 21st of March 2006
静養中。
曇りのち雨。やや寒い。
今日は彼岸の中日か。
世界古典野球選手権大会決勝戦対キューバ戦観戦。今日は何となく勝つような気がしていたがやっぱり勝った。しかしここはひとつ、USAやドミニカやプエルト・リコのような大リーグ選手勢揃いチームを粉砕して優勝して欲しかった。
自宅から大学のネットワークに侵入する 接続するために、ssl-vpnとかいう技術を使う。今までまじめに試していなかったが、ようやく学内グループウエアを自宅から操作できるようになる。あとはFTP接続だが(主としてこのメモの更新に使う)それがなかなかうまくいかない。
メモだけ外部の商用サーバーに置くうという手もあるが、そうすると今度は学内からつながらないのだ。難儀よのう。
Wednesday, 22nd of March 2006
雨。妻の仕事関係の会議が天神であるというので最寄り駅まで送迎。
行ってみるとすごい人出。そうか今日は卒業式。
昼はとらやラーメン。
練習問題を延々とこなしつつ静養。
6時から卒業記念パーティー@天神大地ホール。二次会に誘われるが明日に備えて辞退する。
Thursday, 23rd of March 2006
晴れ。やや風が強い。
今日は例の石化現象を調査するためにコンピュータ断層撮影(略称CT)が行われる日。朝から絶食。もともとこういう「断ちもの」は得意なので問題なし。だけどやっぱり大量の放射線を浴びるのは気持ちが悪い。
某事務局引き継ぎに関するメールがようやく届く。新学期のドタバタした時期に重ならないようにと願っていたが無駄だったようだ。
某学科関係事務の引き継ぎもうまくいっていない模様。おかげで静養を取りやめて来週は出勤せねばならないようだ。
12時半頃病院へ。尿検査、単純CT、造影CT、腹部X線写真。大量の放射線を浴びる。写真ができるまで30分ほどかかるというので、病院の食堂で遅い昼食。
いよいよ診断が下される。結論。「よくわからないがたぶん尿路結石でしょう。なぁに、5人に1人は石を持つ時代ですからよくあることですよ。予後も特に気をつけることはなくて、まぁ一般に、健康に注意するというようなことを引き続きやってください」。
腎臓と肝臓に黒い点があるが、おそらく水疱だろうということ。悪性腫瘍の可能性がゼロとは言えないが、気になるようなら超音波検診を受けてくださいと言われる。なんだかおっかないので「まぁそれはそのうちまた気が向いたときに…」と言葉を濁して逃げる。
大量の放射線+造影剤代金として11,600円を巻き上げられる 支払う。
輪切り記念に盛大に晩酌をしようと思ったがあいにくの頭痛。頭部も輪切りにしてもらう必要があるかも。
【お詫びと訂正】昨日午後3時頃から本日午前11時頃まで、大量の取消線が以前のメモに引かれていましたが、この現象はネットワーク侵入者による悪意ある妨害活動ではなく、たんに私が</s>の/を書き忘れたせいでした。ご覧になった多くの方々に破壊的絶望的印象を与えてしまったことをお詫びします。私は今まで通り機嫌よく生きています。
Friday, 24th of March 2006
いい天気。
冬の間ブラインドを下げているのは太陽の高度が低く直射日光によって本が傷むからである。そろそろ高度も上がってきたのでブラインドを上げる。怒濤の開放感。モー様の「狩」を流して開放感をさらに増幅させる。
ええと、はいはい。今日は市民ゼミですね。「白日」のお返しを忘れずに。
予習していて、『ハイラス…』の町野訳に欠落を発見。道理で話がつながらないと思った。あと、「理性」が「習性」となっている不幸な誤植がある。なまじ意味が通るから校正の目をすり抜けたのであろう。
ううむ。調子悪い。宇宙からの不調光線が全国的に降り注いでいるのか。それとも昨日の大量の放射線+造影剤の副作用か。
調子悪いので早めに帰宅。途中、ふらふらと近所のM薬局へ。温湿布と疲れ目に効くというビタミン剤を購入。例によって白衣を着た偽薬剤師が「頭痛などの症状にはこれをお勧めしています」と3,000円ほどのビタミン剤を買わせようとする。繰り返し言う。体調悪い客の弱みにつけ込んで金儲けをしようとする、そういう輩は白衣を着るな。
食後にそのビタミン剤を飲み、温湿布を後頭部下の首筋に当てる。これが結構効く。
頭痛が取れたので中止予定であった晩酌を復活させる。(これがいかん)
なぜか「シャル・ウイ・ダンス」を娘と観てしまう。あっさりスマートな話かと思っていたら、40男のどろどろストーリー。気まずい。
Saturday, 25th of March 2006
引き続き自宅で静養。
静養しているうちに、自宅から商用サーバーにange-ftpできることに気づく。というか今までまじめに挑戦していなかった。これで、大学からこのサーバーにange-ftpできれば、ほぼ問題は解決する。
世界古典野球選手権大会での鈴木選手の言動が一部の批判を招いているようだ。確かにちょっと付いていけないような発言もあったが、それを全体主義などの観点から批判するのは更に付いていけない。きちんと対決した上での相互理解は基本のはず。
関係ないが、その古典野球の実況で、打撃について「日本の選手はアメリカ人のように下半身をあまり使わず、上半身(特に腕)を上手に使う」という解説がなされていた。これは、日本の野球解説者が、外国人選手について、よく「日本人のように下半身を使わず上半身に頼ったフォームだ」と言うのと矛盾する。この事実は次の定理の存在を強く示唆する。「下半身を使うフォームは善であり、上半身を使うフォームは悪である」。彼らの解説は技術解説ではなく価値表明なのだ。気をつけろ。
再び静養していて商用サーバーでは.htaccessが動くことに気づく。さっそく懸案の、「月が変わってもリンク先を変更しなくてもよい」設定を施す。
.htaccessにDirectoryIndex memo06-03.htmlと記述。
memo/index.htmlをmemo/memo-index.htmlに変更。
古いメモ用にmemo-index.htmlをmemo-past.htmlに複製。
それで今後、最新メモのURLは、http://ueeda.sakura.ne.jp/memo/ に固定となります。
月が変わったら.htaccessを書き換えるのを忘れんようにせんとな。
とりあえず『虚数の情緒 中学生からの全方位独学法』 読了。かなり読み流した部分があるので真の読了とは言えないが(そうすると「真の読了」とは?)、堪能した。都会的洗練とは無縁の土臭いが実感に満ちた学問の世界がここにある。文章など高木貞治の強い影響下にあるようだが、それにしてもこういう本を書いてしまうところがものすごい。今後、この本を読んでシュレーディンガー方程式を理解してしまう中学生が続々出てくる、かどうかはわからないが、推薦する。
ただし、繰り返すが、洗練からはほど遠い(余計なことがいっぱい書いてある)本なので、逆に読者の側にそれなりの洗練が要求される。食いつくところと読み流すところを選別する必要がある。その意味では、この本は中学生には難しすぎる。何もかもいやになったので数学に慰めを見いだしたい、という40才を過ぎた大人向けの本とも言える。
この時期カンパチがうまい。××
Sunday, 26th of March 2006
曇り。風が強い。針葉樹の花粉で空気が濁っているように感じる。
今日は中学校の定期演奏会。午後から。
朝日新聞にイチロー批判と弁護についての記事が載っているなぁ。おおむね記事に賛成。要はアジア独特の諦観が、スポーツにしろ学問にしろ組織運営にしろ、本気で真剣に取り組むという雰囲気を損なっているのだ。欧米で競争した経験がある人なら、彼らがどれだけ真剣かを身をもって知っているだろう。そこにある種の焦燥を感じる。
かつて帰国中に立ち寄った某兼六園大学の研究会で、「アメリカの大学生ってのは、よく遊ぶんでしょう?」と某御大に言われて激怒したのはそういう背景があったのです。
吉右衛門の新作歌舞伎の番組。
Monday, 27th of March 2006
某学科教務関係業務補助。正午前から断続的に午後6時まで。
昼はモスバーガー。500円のお値打ちセット。しかし正直言って、このハンバーグという食べ物の食べ方というものが未だによくわからない。力一杯口を開けてかぶりつくまではいいが、そのあとが問題だ。すでに半分ほど崩壊しているハンバーガーにもう一度不注意にかぶりつくと、まず間違いなく、内容物が無秩序に湧出して大惨事が起こる。したがって、その、二回目のかぶりつきに、非常に高度な技術が要求されると思うんだがそれがわからない。いつも、「うまくいくかなぁ」と思いながらかぶりついているうちに、うまくいかない予感が徐々に高まり、結局、一口には大きすぎるその固まりを一気に口の中に押し込むことになる。何とかもう少し余裕を持ってエレガントに食べられないものか。
やはり大学の防火壁を越えてange-ftpで商用サーバーにつなぐのは至難の業のようだ。FFFTPはつながるんだがなぁ。
夕食はカレー。「そろそろカレーは卒業しないと」と医者に言われているが、まだ入学もしていないと思っているんですが。
久しぶりに(!)夜の静かな時間を導関数と過ごす。25時まで。
Tuesday, 28th of March 2006
春の嵐。雷が鳴っている。花粉飛散量は少ない模様。
図書室にこもっていると宅急便が来る。
今日も補助業務が昼から少しだけ。そろそろ水泳を再開しないと腰痛が再発する恐れがある。
補助業務は必要ありませんでしたという連絡が担当者から。出て来る前に言ってくれ。
よっしゃあ成功じゃあああ。ついに大学から商用サーバーへange-ftpがつながったぞ。これで自宅からも大学からも更新ができる。
ローカルすぎて意味がないかもしれないが一応記録しておく。
《我が社のproxyを越えて外部のレンタルサーバー(さくらインターネット)にange-ftpで接続するにはどうしたらよいか》
結論から言えば、ftp-for-win32(たとえばここ から有り難くいただくことができる)を標準のftpと入れ替えるだけでよし。標準のftp.exeはPASVモードが使えないので、それが使えるftp-for-win32をインストールすべしという情報がネット上にある。それは間違っていない。しかし、なんとftp-for-win32は最初からPASVモードで動くようになっている。だから、.emacsでftpの起動オプションを指定する必要はない。
また、proxyを通す設定をしないといけないことになっているが、よくわからんが我が社の場合は、proxyを明示的に通す設定にしなくても、ftpはすんなり動くようだ。ftpはhttpなどとは違う経路でつながるようになっているのだろうか。
念のために(setq ange-ftp-ftp-program-name "/bin/Meadow/bin/ftp.exe")というような感じで、ftp-for-win32が確実に起動するようにしておくといいかもしれません。
補助員として関わった某ゼミ分け業務だが、個人情報保護法の観点から学内掲示板には[学籍番号, 氏名]の対を掲示しない方がよいという事務方の指導的意見があり、学籍番号だけが掲示された。学籍番号そのものは個人情報ではなく、学籍番号と氏名の対が個人情報だという判断の根拠は何か。二つの可能性がある。
特定の個人が特定の学籍番号と結びついているという情報が、保護されるべきである。
要するに個人名というものが保護されるべきである。
正しいのは前者であるような気がするが、なんとなく、後者の感覚で事が動いていないか。「名前を知られると力がなくなる」とか言うし
この冬大流行した「トゥーランドット」の話がこの傾向に拍車をかけていないか。
静養の効果で俄然やる気が出て高木貞治『解析概論』を読み進む。ううむ。たしかにおもしろい。高校時代にこういう感じで解析を勉強できていたらなぁ。いや、今からでも遅くないぞ。(何をどう間に合わせるのか)
25時まで。珍しく(!)二日連続の○。
Wednesday, 29th of March 2006
いい天気。都市高速堤インター開通記念に太宰府あたりまでドライブしたいと妻が言う。静養中だがやむを得ない。11時出発。
ほんとだ早い。11時30分には九州国立博物館 に着いている。ドライブなどと言うものではない。「ちょっとそこまで」だ。
博物館の展示は「美の十字路」とかいうタイトルで中国の珍しい発掘物。意外に充実している。
昼食は博物館付属のレストラン。ホテルニューオータニが入っているのだ。私は「シンガポール風辛口チキンカレー」、妻は「ふわふわオムライス」を注文。カレーは75点、オムレツは残念ながら25点。減点理由は、「ふわふわ」でないこと。単に卵を多めに入れて作った素人のオムライスである。ホテルニューオータニの料理人が作っているとは思えない。
チキンカレーはまずまず。随所に工夫の跡が見られる。ツナパハのスリランカカリーとは比ぶべくもないが、一応合格点であろう。
突発企画のため天満宮や政庁跡には立ち寄らずまっすぐ帰宅。2時出発、2時半帰宅。やっぱりはやい。
昨年の地下鉄開通も生活に影響を与えているが、今回の都市高速延長も、かなりの衝撃があるだろう。最寄りインターまで5分以内などという都会に住むつもりは全くなかったのだが。
ついでに記録しておくと、例の福大トンネル だが、国道部分が26日に開通したので昨日実地調査を行ってきた(単に走っただけ)。まだ真ん中に都市高速が走る巨大な空間が残っているので、「トンネルが通ったなぁ」という実感は少ないが、たしかにフタバから梅林まで、地下道が通っているようです。
このトンネルは、かなり特殊な構造らしく、海外からの視察も多いようなので、トンネルの構造に興味を持っている人、あるいは広く地底世界一般に興味のある人にとって、上記サイトは要チェックだ。
書斎ブラインド計画(謎)のためナフコへ。寸法が合わず計画は未完に終わる。
ハイティンクのショスタコ5番。いい演奏なんだろうが、それよりも、いい録音だなぁ。ホールの雰囲気がよい。今となっては古い解釈なんだろうが、全集が欲しくなってきた。
「余生を楽しむなどは論外で、生きながらの餓鬼道ではありませんか」「本を書く奴は大勢いる。それを一人で読まなければならないと思って、神経衰弱になるなどは、あまり賢明ではないようだ」(高木貞治『近世数学史談』)
ちょっと気分転換に、しばらく放り出していた(こらぁ)時制論理の基礎文献を見直す。止まっていたところが何の問題もなく進む。今更ながら、頭が働いていないときは本当にひどい。>わし
というわけで、先日の質問の箇所は自己解決しましたので。(私信)
深夜に更新するのは珍しい。
気がつけば3連続○。
Thursday, 30th of March 2006
午前中は静養。昨夜の続き。「自宅でごりごり」という記述も可。
夢やぶれて故郷に帰る 関東の大学に転出する某友人の餞別を買いに丸善へ。
ついに私を待っていた第二鞄と遭遇。手厚く保護。
書斎ブラインド計画に沿って調査するが見つからず。
ツナパハでスリランカカリーリアルレッド大。
よくもまぁカレーばっかり食べられますね、という意見に対しては、「カレー」という名前は同じだが中身は全く違うものだ、と答えることにしたい。
餞別を渡す。じゃあな。
すぐに帰宅。静養の続き。
まだまだ冷えるが自宅では暖房を節約する。
夕方、もう一人、夢やぶれて故郷に帰る 関西の大学に転出する某友人が訪ねてくる。君も元気でな。
今夜はテレビを見ながら晩酌するなどしてくつろぐ予定。頭痛が起きなければいいのだが。
予感的中。頭痛発生。しかし温湿布を当てて用心深く過ごすことによってそれほどひどくならない。
ラーメンの対決番組。おもしろいが、やっぱり実際に食べてから判断した方がいいんじゃないかと思う。>どっちの料理ショウ
Friday, 31st of March 2006
好天。花見日和。
卒論ゼミのため大学へ。
そろそろ泳ぎたいが機を逸する。
昼は久々に大銀杏のパン。ここは普通のパン屋なのだが実験精神が旺盛で、よく新作が出る。今日もあったので一つ買ってみる。白く柔らかいパン生地の中に、カマンベールチーズが入っている。なかなか美味しい。強いて難点を挙げれば、商品名が「カマンベールパン」。もうひと工夫欲しかった。65点。
卒論ゼミは、アクィナスをやる前に、アリストテレスの『形而上学』をざっと読んでおきましょう、というノリだったのだが、やはりRossの註解を読みながら原文を読み進む、ということになりつつある。このあたりレベル設定が難しい。
某学会事務局関係の荷物がいつ届くかとびくびくしている。はっきり言って個人研究室にそんなものを置く空間はない。そういえば我が社の清掃システムでは、廊下に書類を出しておくと、それは「捨ててください」という意味になる。私のいないうちに荷物が届いて、その荷物が廊下に積み上げられていたら…、と考えると楽しい 心配だ。
卒論ゼミ。延長して6時まで。こういうごちゃごちゃした議論を頭痛くなりながら考えることが古典をやる訓練になるのだ、という信念は正当化されているか。
産業図書から図書新聞4月8日号に書評が載ってますよという連絡が。ほんとだ。業界では辛口の辣腕評者として知られるはかせくん(久々登場)の書評なのでびくびくしながら読む。とりあえず、あまり否定的なことは書かれていないようでよかったよかった。というより、まずはこの分野一般を宣伝しなければという評者の視野の広い義侠心に感銘を受ける。
ああ3月も今日で終わりだな。静養しているとこういうことがしみじみと感じられて趣深い。