attachment in org-mode
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Last modified: 20240903T1123+0900
1. 紹介
org-modeは、添付ファイルを扱うこともできます。地味に便利な機能なので、積極的に使いましょう。 10.2 Attachments
2. 使用方法
C-c C-a | 添付機能のメニューを表示する |
org-modeのヘッダの下で C-c C-a
を叩くとattachment systemのメニューが表示されますので、コマンドを覚える必要はありません。機能を紹介するために、よく使うコマンドを挙げておきます。
2.1. 添付する
a | デフォルトの方法で添付する | 下記参照 |
c | ファイルをサブディレクトリに複製して添付する | 元ファイルを残す場合 |
m | ファイルをサブディレクトリに移動して添付する | 元ファイルは削除 |
n | Emacsで新しい文書を作成して添付する |
デフォルトの方法は、 org-attach-method
という変数で指定します。可能な値は以下の通りです。
mv | 移動 |
cp | コピー |
ln | ハードリンク |
lns | シンボリックリンク |
コピーを指定するには以下のようにします。
(setq org-attach-method 'cp)
添付ファイルは、自動的に作成されるサブディレクトリに格納されます。いちいち格納場所やリンクを考える必要がないのが助かります。自分で格納先を指定することもできますので、詳しくはマニュアルをご覧ください。
また、この方法でヘッダにファイルを添付したときには、そのヘッダに :ATTACH:
というキーワードが自動で入るので、どこに添付したかわからなくなった場合には、 org-agenda
から m
で ATTACH
を探せばOKです。
2.2. 添付ファイルを開く
o | 添付ファイルを開く |
O | 添付ファイルを強制的にEmacsで開く |
2.3. 添付ファイルを管理する
f | 現在の添付ファイルのディレクトリを開く |
F | 現在の添付ファイルのディレクトリをDiredで開く |
2.4. 添付ファイルを削除する
d | 一つの添付ファイルを削除 |
D | そのヘッダのすべての添付ファイルを削除 |
3. 使用例
- 参考文献を読みながら書いた研究メモに、文献のPDFファイルを添付しておく
- 学会出張の予定に、会場校からの案内URL、発表資料のPDF、ホテル情報、ご当地情報、航空券情報などを貼り付けておく
- 授業の予定に、リアペをまとめたファイルを添付しておく
- 面談記録に、面談者の資料を蓄積して貼り付けておく
- 会議記録に、過去の議事録を貼り付けておく
4. 注意点
- 添付方法に「コピー」を使用した場合、自動的に作成されたサブディレクトリにオリジナルの文書が複製され、それが添付されます。送られてきた文書を編集して提出するような作業では、同じ文書が二箇所にあることになりますので、頭を整理しておかないと混乱する怖れがあります。このような場合には、「移動」を使うか、あるいはシステム上可能なら「シンボリックリンク」を使うといいでしょう。